デッキ紹介【ドライトリック】(ドライトロン+ゴーストリック)

 

1. はじめに

 久しぶりに筆を取りました。ホホと申します。

 マスターデュエル、皆さん楽しんでますでしょうか。僕は最近やってません。モチベがどっか行きました。

 ただ、遊戯王自体のモチベーションは下がっておらず、紙でカジュアル向けのデッキをあれこれ作っています。その中でも気に入ったものについて、備忘と思考の整理を兼ねてブログにまとめておこうと思い、今回筆をとった次第です。

 前置きは以上。早速デッキ紹介に参ります。今回紹介するのはタイトルにある通り、ゴーストリックとドライトロンの混合デッキ、【ドライトリック】です。

 

2. デッキを組んだ経緯

 デッキレシピのみ見たいという方は3. デッキレシピまで飛ばしてください。

 有名な展開ですが、BATTLE OF CHAOS の新規《ゴーストリック・ショット》の登場によって、ランク1~3のエクシーズが立てられる状況であれば《FNo.0 未来龍皇ホープ》が立つようになりました。流れは以下の通り。

遊戯王カードWiki - 《ゴーストリック・ショット》 (yugioh-wiki.net)

 元々未来龍王は結構好きなカードだったので、いくつかのデッキにこの展開を組み込んでみたのですが、使っていて2点ほど気になることがありました。

 1つ目は、エクストラデッキの枠を5枚使う点です。未来龍皇は言うまでもなく強力なカードですが、貴重なエクストラデッキの1/3を消費してまで特殊召喚する価値があるかは微妙なところです。

 2つ目は、無駄になっている効果がいくつかある点です。具体的には「《ゴーストリック・アルカード》《ゴーストリック・デュラハン》の回収効果」「ショットの表示形式変更効果」「2枚目の駄天使のサーチ効果」です。未来龍皇が立つというメリットに比べれば些細なことなのですが、個人的には「美しくないな」と思ってしまい気に食わないポイントが高めでした。

 1つ目についてはエクストラ依存度が低いデッキであれば解消しますが、2つ目についてはもう、デッキ自体をゴストリに染めるしかないです。「じゃあ単純に【ゴーストリック】を組んで未来皇・未来龍皇を入れれば良いじゃん」となりそうなものですが、ここでさらに大きな問題にぶち当たります。

 ゴストリを触ったことがある方ならご存じかとは思いますが、このテーマ、実はエクシーズ体を出せません。いや、出せないってのは流石に嘘ですが、『自分フィールドにゴストリモンスターが存在する場合のみ召喚が可能』という謎の共通効果により、1ターン目からモンスターを複数並べることが難しいテーマとなっています。エクシーズテーマなのに。

 よって、【ゴーストリック】で未来龍皇展開をする場合、ランク1~3を出す部分は他のカードやテーマの力を借りる必要があります。私は欲張りなので「召喚権はゴストリのセットに使いたいから、召喚権を使わずに安定してエクシーズできるテーマないかなー」と探していました。まあ流石にそんなに都合のいいテーマなんて

竜輝巧-バンα

いたわ。

 そんなわけでレシピの紹介です。

 

3. デッキレシピ

 

メインデッキ(40枚)

ゴーストリック・セイレーン 3
ゴーストリック・キョンシー 3
ゴーストリック・マミー 1
ゴーストリックの妖精 2
ゴーストリックの人形 1
ゴーストリックの猫娘 1
ゴーストリック・マリー 2
ゴーストリック・ランタン 1
竜輝巧-エルγ 3
竜輝巧-バンα 3
竜輝巧-アルζ 3
聖占術姫タロットレイ 1

ゴーストリック・ショット 2
ゴーストリック・ハウス 1
極超の竜輝巧 3
流星輝巧群 1
竜輝巧-ファフニール 2
エマージェンシー・サイバー 3

ゴーストリック・パニック 2
ゴーストリック・ナイト 1
ゴーストリック・オア・トリート 1

エクストラデッキ(15枚)

ゴーストリックの駄天使 3
ゴーストリック・デュラハン 2
竜輝巧-ファフμβ' 1
FNo.0 未来皇ホープ 1
FNo.0 未来龍皇ホープ 1
ゴーストリック・フェスティバル 2
リンクリボー 1
神聖魔皇后セレーネ 1
トロイメア・ユニコーン 1
アクセスコード・トーカー 1
鎖龍蛇-スカルデット 1

4. 各カードの採用理由

4.1 メインデッキ

ゴーストリック・セイレーン 3
ゴーストリック・キョンシー 3
ゴーストリックの妖精 2

 リバース時にアドを稼ぐモンスターたち。基本展開でショットをサーチした後に召喚権でセットし、ショットの追加効果でリバースすることでサーチや回収を行う。セイレーンは召喚時にも効果を使える上、名称ターン1がないため3枚採用。キョンシーは名称ターン1があるものの、モンスターをサーチできるのが偉いので3枚。妖精は回収後の除外が少し重いが、他に1ターン目からリバースしてうれしいモンスターもあまりいなかったので2枚採用としている。


ゴーストリック・マリー 2

 ダメージを受けた時ゴストリをリクルートする系女子。このテーマは堕天使のおかげで魔法罠をサーチしやすい半面、モンスターのサーチは多くないためこのカードには結構お世話になる。とはいえタイミングがやや受動的なことと、概ねフェスティバルで事足りることから2枚のみの採用としている。

ゴーストリック・マミー 1
ゴーストリックの人形 1
ゴーストリックの猫娘 1
ゴーストリック・ランタン 1

 その他の愉快なゴストリモンスターたち。マミーは手札にゴストリがダブついてきたときにあると便利。人形は対象耐性持ちを裏返せるのが優秀。猫娘はロック性能が高く、ランタンは選択肢としてあると安心できる。これらのカードはキョンシーでのサーチ、フェスティバルやマリーでのリクルートに対応しているため複数枚は不要と考え1枚ずつの採用としている。

ゴーストリック・ショット 2

 BATTLE OF CHAOS の新規。基本展開で使用する。2ターン目以降も単純に盤面を伸ばすカードとしての役割があり、セイレーンや堕天使から持って来たい場面も多いので2枚採用。イラストわちゃわちゃしてて好き。

ゴーストリック・パニック 2
ゴーストリック・ナイト 1
ゴーストリック・オア・トリート 1
ゴーストリック・ハウス 1

 その他の愉快なゴストリ魔法罠たち。基本展開で2枚目の堕天使効果で持ってくる。
 パニックは月の書と太陽の書の性質を併せ持つ優秀な罠。特に理由がなければ基本展開で持ってくるのはこれ。
 ナイトは相手の反転召喚を封じる永続罠。猫娘とのセットで強いと思って採用していたが、別に猫娘がいなくてもそこそこ優秀だった。
 オア・トリートはBATTLE OF CHAOS の可愛い新規罠。相手は2000ライフを失う。ライフを詰めるのが遅いこのデッキにとって2000という数値はあまりにも大きく、なんなら効果無効よりもこちらを選んでほしいことも多い。発動条件はよく確認しましょう。
 ハウスはお互いに裏守備モンスターに殴れなくなり、相手が裏守備モンスターのみの場合ダイレクトアタックできるようになるフィールド魔法。また、お互いが受けるダメージが半分になる(ゴストリによる戦闘ダメージは除く)。このカードを張ってチマチマ殴るのがこのデッキの勝ち筋の1つ。
 いずれのカードも堕天使やセイレーンで簡単にサーチできること、墓地に落ちてもデュラハンや妖精で回収できることから枚数は抑えめにしてある。


竜輝巧-バンα 3
竜輝巧-アルζ 3
竜輝巧-エルγ 3
流星輝巧群 1

 救世主の皆様。制約を忘れないよう注意。
 バンα+アルζの2枚初動で未来龍皇と《聖占術姫タロットレイ》が並ぶ。展開は以下。

 ①アルζをコストにバンを特殊召喚。効果でタロットレイをサーチ。
 ②タロットレイをコストにアルζを特殊召喚。効果で流星輝巧群をサーチ。
 ③バンα+アルζでファフμβ'をエクシーズ召喚。効果でエルγを墓地に。
 ④流星輝巧群を発動。バンα+アルζを素材にタロットレイを儀式召喚
 ④’流星輝巧群の墓地効果を発動。ファフの攻撃力を下げて流星輝巧群を回収
  (展開には関係なし。)
 ⑤ファフμβ'をコストにエルγを特殊召喚。効果でバンαを特殊召喚
 ⑥エルγ+バンαでデュラハンをエクシーズ召喚。
 ⑦以降は前述した未来龍皇展開。

 余った召喚権でゴストリをセットしてアドを稼ぎつつ、相手ターンには未来龍皇やタロットレイで妨害が可能な盤面となる。
 この流れが先行の理想展開のため、初動のバンとアルは3枚ずつのフル採用している。エルγはこの展開のみを考えるなら1枚でいいのだが、毎回そう都合よくバンα+アルζを引けるわけもない。ので最低限ランク1が立つ確率だけでも上げるために、3枚の採用としている。

極超の竜輝巧 3
エマージェンシー・サイバー 3
竜輝巧-ファフニール 2

 救世主の皆様をお呼びするカード。どうあがいても2枚初動になるため、少しでも確率を上げるためにほぼほぼフル採用している。ファフニールだけは同名のみならずノヴァとの重ね引きも弱いことから枚数を抑えた。

聖占術姫タロットレイ 1

 「バンα+アルζでデュラハン+好きな儀式を出せるけど、ゴストリにマッチする儀式なんて……」「いるさっ ここにひとりな!!」で採用されたカード。自分ターンにはゴストリの効果を起動し、相手ターンにはゴストリの効果を起動する。あと妨害したり。残念ながらゴストリはリバースモンスターではないので、③の効果でセットすることはできない。悲しいね。

4.2 エクストラデッキ

ゴーストリックの駄天使 3

 ゴーストリックの強さの9割を担う系女子。名称ターン1のないサーチと召喚条件が本当に偉い。特殊勝利はこのデッキでは狙いません。そんな暇があったら殴りましょう。基本展開で2枚使った後、次の自分ターンにも使用したいので3枚の採用。可愛いし。

ゴーストリック・デュラハン 2

 汎用性のある下敷き。どの効果も地味に優秀だが、役目を終えたら堕天使に転職できるのが何より優秀。墓地に送られた際に自力でエクストラに戻ることもできるが、回収効果を他のカードに回したいことも多い。そういった時に2枚目がないと困る場面もあるため、2枚の採用としている。

ゴーストリック・フェスティバル 2

 BATTLE OF CHAOS の新規。裏守備のゴストリをリンク素材にできるという異次元のテキストを持つ。効果が優秀なのはもちろん、魔法使い族のためセレーネに繋げやすいのも偉い。「テーマのリンク1はとりあえず3枚採用しとけ」という友達のアドバイスを受け2枚採用としている。

FNo.0 未来皇ホープ 1
FNo.0 未来龍皇ホープ 1

 双子の堕天使から突然生まれる化物。説明不要。2回出せる状況ならもう大体決着がついているでしょうってことで、基本展開で使用する1セットのみの採用。

竜輝巧-ファフμβ' 1

 基本展開で使用。2枚目が欲しくなった場面は特にないので1枚のみ。


リンクリボー 1

 ノヴァ+アルζ 等の組み合わせの時はノヴァで呼んだバンαを一度墓地に落とす必要があるので採用。ランタンで攻撃を止めた後リンクリボーに変換してもう一度攻撃を止めることもある。オシャレ。

神聖魔皇后セレーネ 1
 アクセスへアクセスするためのカード。レベル2ゴストリとフェスティバルが魔法使い族のため特殊召喚は容易。

トロイメア・ユニコーン 1
 お守り。きちんと回れば手札はあふれるのでコストに困ることはあまりない。

アクセスコード・トーカー 1
 いろんなデッキのフィニッシャー。今日はお化け屋敷に出向とのこと。たまに自分のお化け屋敷も割る。このデッキではリンクモンスターの属性があまりばらけていないのがちょっと残念。

鎖龍蛇-スカルデット 1
 このデッキ、手札にゴストリ魔法罠がもりもり増えていくが、ゴストリ魔法罠ばかり持っていても別に嬉しくないという致命的な欠陥がある。そんな問題を解決してくれる(こともある)のがこのカード。3体素材時の効果は大抵ドライトロンの制約に引っかかる。

5. おわりに

 デッキ紹介は以上です。ゴーストリックを触ったのは初めてでしたが、クセが強いカードが多く、デッキを考えるのが非常に楽しいテーマでした。今回採用しなかったカードの中にも面白い効果を持ったものがたくさんあるので、気になった方はぜひ一度調べてみてください。
 記事についてご意見・ご指摘等ありましたらコメントください。
 最後まで読んでいただきありがとうございました。